寒い季節になると、あったかスイーツのひとつとして恋しくなる焼き芋。さつま芋は秋に美味しいイメージがありますが、9月頃から収穫し、その後2ヶ月ほど保存熟成させます。そうすることで甘さが増すため、11~1月頃がより美味しい時期と言われています(産地や品種によって多少異なります)。まさに、これからがさつま芋の旬なのです。そんなさつま芋を使って、ホクホク甘い焼き芋を自宅で作ることができたら嬉しいですよね。

そこで、人気料理家のウー・ウェンさんが以前教えてくださった焼き芋レシピを再編集してご紹介します。食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養成分をバランスよく含み「準完全栄養食品」と言われるさつま芋は、ウー・ウェンさんの故郷・中国でも冬に欠かせない食材でした。

厳しい冬に備えて「芋」で力を蓄える

ウー・ウェンさんの故郷である中国・北京の冬は風が強く、乾燥していて日本の冬よりもうんと寒い。そんな厳しい冬に備えて、中国の人たちが秋からたくさん食べ始めるものが「芋」なのです。

「芋は炭水化物としてだけでなく野菜の力もあるのがいいところ。食物繊維が豊富だから腸の働きがよくなるし、ビタミンも豊富なので風邪予防にもなります」

毎日のように食べたいものだからこそ、さつま芋はアルミホイルに包んでオーブンで焼くだけ。これ以上ないくらいシンプルに調理するのがいいのです。味つけをせずに火を通すことで、芋そのものの持ち味がダイレクトに味わえます。

だから、いくつか違う種類を混ぜて作ると、それぞれの味の違いが感じられて楽しい。でき立ての熱々をそのまま食べるのが一番ですが、余ったら、後からいかようにもアレンジできるのもいいところ。

「晩秋から初冬にかけてのさつま芋はまだ水分が多く、煮るよりもじっくり焼くことで、ほどよく水分が飛んでじんわりと甘みが引き出せます。私は朝起きたら、さつま芋をオーブンに入れて焼いておくの。身支度をしているうちに焼きあがるし、部屋も暖まっているのよ」とウーさん。

1日1本食べるべし!「焼き芋」レシピ

◆材料(2~3人分)
さつま芋……2~3本

◆作り方

【1】さつま芋を洗い、大きいものは1本で、細いものは2~3本ずつまとめて、アルミホイルに重ならないよう平らに並べる。なるべく空気がもれないように端を巻いて包む。

【2】160度に予熱したオーブンで40分焼き、そのまま10分おく。

\こんな食べ方もおすすめ!/

黒すりごまを大さじ1と粗塩小さじ1/3を混ぜたものをまぶすのが、ウーさんのお気に入り。また、温めた豆乳との相性も抜群。割ったさつま芋に温めた豆乳を注いでいただくと最高。余ったら、サラダにしたり、おかゆに入れたり、炊きたてのごはんにのせたりするのもおすすめです。

<PROFILE>
ウー・ウェン

中国、北京で生まれ育つ。料理上手な母から受け継いだ料理が評判となり、料理研究家に。「料理を通じて日本と中国の懸け橋になりたい」との想いから、東京と北京でクッキングサロンを主宰。少ない材料や調味料、道具で作れる、医食同源の知恵にあふれた料理が人気。http://www.cookingsalon.jp

 
●情報は、FRaU2017年11月号発売時点のものです。再編集して配信しています。
Photo:Keiichirou Muraguchi Styling:Misa Nishizaki Composition:Shiori Fujii