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日本の銀行、テレビ、新聞が、じつはこれから「大復活」しそうなワケ…!

グローバルに躍進する可能性が出てきた
塩野 誠, 小野 一起 プロフィール

日本が「ルールメイキング」するチャンス

小野 政府からの圧力や検閲がないのは当たり前のように感じていましたが、グローバルには大きな価値ですね。日本の新聞やテレビは、ネットの浸透による読者離れ、視聴者離れが進んでいます。ビジネスとして将来性が疑問視する声も広がっています。

さらに問題なのは、若者を中心に新聞やテレビへの信頼度が落ちていることです。これはネットで強引な取材手法や記事化のプロセスが可視化された影響があると考えています。まずは、読者の関心を引くだけでなく、日本国内の若い世代に尊敬され、信頼される報道を地道に続けることが重要ですね。そうすれば世界に信頼されるチャンスも広がっていくでしょう。

銀行もカネ余りによる貸し出し競争で利ザヤが縮小、デジタル化でビジネスの構造が根本的に変化する可能性を前に、ビジネスの将来を疑問視する声も出ています。新たな価値を見出して、グローバルに勝負することを考えるべき時ですね。

塩野 日本は自由な言論活動や金融取引が尊重されているという価値をしっかりアピールすべきです。それに対して世界から納得感が得られると、日本にルールメイキングのチャンスが回ってきます。そうした戦略に長けているのがスウエーデンやデンマークですね。

中小国なのに外交的に影響力があるのは最初から外向きに発想しているからでしょう。

 

小野 最初に塩野さんがヘルシンキに駐在されると聞いた時、説明を聞いてもしっかり理解できていませんでした。しかし、新著『デジタルテクノロジーと国際政治の力学』を読んで、戦略的な意味が理解できた気がします。ヘルシンキに行く前に、こうした戦略的な意味を考えていたのですか?