世界経済を語るうえで中国の存在は欠かせません。中国共産党の影響力は強いものの、今後どうなるかは誰にも予測できないので、常にウォッチしておくべき国です。
では、中国経済の現状を知るために、どの指標を見ればいいのか。おすすめは「PMI(Purchasing Manager's Index=購買担当者景気指数)」です。
PMIとは、毎月企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などについてアンケート調査した結果を表したデータです。
一般的に、PMI数値が50を上回る状態が続くと景気拡大、逆に50を下回る状態が続くと景気減速を示します。
中国のPMIは国家統計局(NBS)が公表しているものと民間企業(Caixim)が公表しているものがあります。
PMIが重要な理由は、(1)月次で発表されるデータなので現状を把握するのに参考になる(※GDPは四半期に一度)、(2)中国はまだ製造業で国が動いている、(3)経営者心理が反映されているからです。