経済とは何か、簡単に言えば「お金の動き」というのが一つの考え方です。さまざまな人が何かをつくったり、売ったり、買ったりして、お金が動きます。その動きを数値化して測ることで、さまざまな分析ができるようになります。
では、経済をどうやって測ればいいのでしょうか。
世界で最も一般的な方法は、GDPをチェックすること(ただ、国によってGDPよりも重要な経済指標は存在します)。
GDPとは、一言でいえば、「その国でどれだけ商品をつくったり買ったりしたか、サービスを提供したかを数値化したもの」です。「GDPの成長率」は「国の成長率」とも言い換えられます。
GDPが将来どうなるかを予測することは非常に難しいのですが、私の経験上、GDPを予測するには、後述する「LEI」などの先行指数を利用するのがおすすめです。
どんな国でも景気後退に入る前に先行指数が下がる傾向があります。これは非常に重要なことなので、覚えておいてください。
先行指数としてよく使われるデータには「失業率」「新しいビルの建築許可数」「製造指数」「株式指数」などさまざまです。
ここではThe Conference Boardが計算している先行指数「Leading Economic Index(LEI)」を紹介します。