# 世界経済

コロナショックは大恐慌にはつながらない…人気「投資系YouTuber」が予測するワケ

高橋 ダン プロフィール

大恐慌はどんな指標で判定すべきか

今後、大きな景気後退があった場合、「大恐慌かどうか」は何を基準に判断すればいいのでしょうか。

景気後退の一つの定義は、「2四半期連続でGDP成長率がマイナスになる」こと。これを「リセッション」と呼びます。

世界のGDPの約7割は「アメリカ」「中国」「ユーロ圏」「日本」で占められていますので、この4つの地域をチェックするのが基本です。

また、GDPの発表前に景気後退を測る方法もあります。

アメリカの場合、OECDの「Composite Leading Indicator(CLI)」を見るのが有効です。このデータは「将来の経済活動を予測することを目的とした経済主要指標」です。

これはアメリカ以外の各国でも計算しており、おおよそGDPと同様に変動しています。そして他の経済指標よりも先行して動く傾向があります。

たとえばアメリカ、中国、ユーロ圏、日本の15年間のチャートを見ると、今回の新型コロナウイルスによってリーマンショックよりも下がっています(下図)。

 

CLIを見ていれば、世界のGDPの動きを早めに予測できる可能性があります。

先行指数としては株式指数や債券指数、消費者態度指数などが知られていますが、これらのデータを使って計算されているのがCLIです。OECDのサイトで誰でもチェックできます。

「経済」と聞くと、他人事のように感じる人もいるかもしれません。しかし経済は間違いなく、みなさんの人生に少なからず影響を及ぼしています。「経済を学ぶ必要がない」と思っているお金持ちは存在しません。

経済を学ぶことは、これからのあなたの仕事、生活をどうすればいいのか、戦略を立てるための参考になります。最初は難しく感じるかもしれませんが、毎日意識してネット記事やSNSをチェックするだけでも自然と理解は深まるはずです。