「レーキング」により下毛取りをするという手も

それでも抜け毛がどうしようもない場合は、「レーキング」を行うという手もある。レーキングとは、これから抜ける予定の不要な下毛を先に抜いてしまう処理のことで、レーキングナイフという専用のナイフを用いて行う。こちらは少しコツがいるので、トリミングサロンなどでそういったサービスがないか聞いてみるのもいいかもしれない。

当院のトリミングサービスでもレーキングを行なっているが、たいてい抜け毛の量に驚かれる。チワワをしっかり時間をかけてレーキングすると、もう一頭チワワができるんじゃないかというくらい毛が抜ける。記念に抜け毛を持って帰る方までいるくらい人気のサービスだ。

我が家のシェットランドシープドッグのオグトもレーキングをしてもらったが、驚くほど抜け毛が減って助かっている。普段は家でシャンプーしているカットが不要の犬種も、換毛期だけサロンでしっかり洗ってもらうのもいいかもしれない。

伸びてくる下毛をお手入れできる「レーキングナイフ」こちらも種類がある。写真提供/片川優子
「がんも」のレーキング風景。反対の手で皮膚を引っ張るなど少しコツがいる。写真提供/片川優子
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ほかにも、「ディシェダー」や「ファーミネーター」といった名前の下毛取り用のブラシを使って家で下毛を抜く方法もある。これらを使ってもかなり毛が抜けるが、すでに毛玉がある場合はとても痛がったり引っかかったりするので、事前にブラッシングをしてから行うと良いだろう。また、ごっそり毛が抜ける気持ち良さでついついやりすぎないよう注意が必要だ。

今回は、日常のお手入れとしてブラッシングについて紹介した。

だんだん寒くなってくると、そっと近寄ってきてくれる犬猫の存在はととても愛おしく、心まで暖かくなる。そんなときに抜け毛を気にしないためにも、毎日少しずつブラッシングをしてみてはどうだろうか。

ブラッシングを嫌いな子でも、おやつをうまく使えば、日々のブラッシングが楽しいコミュニケーションタイムになるはずだ。ただし、おやつのあげすぎにはくれぐれもご注意を。

これからの季節、犬猫たちと寄り添うことも増える。毛だらけにならないために、ブラッシング習慣を身につけたい。photo/iStock