『リーガルエッグ』(講談社)

【マンガ】「月給13万5000円副業禁止」司法修習生たちの知られざる苦悩

『リーガルエッグ』第1話を無料公開

ハードスケジュールな日々

「月給13万5000円」

この金額で激務をこなしている「エリート」たちがいるのをご存知だろうか。

青年漫画誌イブニング(講談社)にて連載中の『リーガルエッグ』(原作:河本ほむら、作画:木綿八十子)は、司法修習生のリアルを描いたリーガルドラマだ。弁護士、裁判官、検察官――日本の司法を担う「法曹三者」になるためには司法試験合格後、1年間の修習を経なければならない。

主人公は、立派な法律家になることを夢見る司法修習生・筒松誠。司法試験合格者であり、『賭けグルイ』の作者である河本ほむら氏が原作を手掛けているだけあって、作中には「司法修習生あるある」が散りばめられている。

たとえば前述のように、司法修習生の給与は月額13万5000円で、ハードスケジュールな実務修習に追われる修習生は、この金額で家計もやりくりしなければならない。無給の世代もいたが(2011~2016年の間に司法修習を受けた人は無給だった)、2017年に給与制が復活し、今の形となった。

『リーガルエッグ』より

家賃に光熱費、勉学用の書籍代、交通費、スーツのメンテナンスなど、支出はかさむが、アルバイトは禁止されている。司法修習生には「専念義務」があり、基本的にアルバイトなどの副業は許されないのだ。そのために貸与金の制度が定められており、毎月10万円(71期以降)を無利息で借りることができる。ただ、借金ということになるため取り扱いには注意が必要だ。

物語冒頭では、筒松の同期がそんな現状に思わずこう嘆く。

「やっと司法試験受かったのによー。何でこんなひもじい生活しなきゃいけねーんだ?」

おそらく学生時代から勉学に励み、日本の最難関国家試験のひとつである司法試験を突破したのだから、その気持ちも分からなくもない。有名企業に入社してバリバリ稼いでいる同期もいるかもしれない。しかし、こうした市井の人の気持ちを理解して初めて、法律家として人々を守ることができるのではないだろうか。

単行本第1巻発売を記念して、現代ビジネスにて短期出張連載をスタート。司法修習生・筒松誠は、第一の現場・検察庁で実際に起きた事件を前に、起訴か不起訴か判断を迫られる――。法曹の卵たちの熱きドラマを体感してほしい。

 

担当編集より一言

司法試験合格という異例のキャリアを持つ河本ほむら氏を原作に迎えた本作。やっとの思いで司法試験に合格した司法修習生・筒松はすぐさま検察の実務に駆り出されます。やり方を特に教えてもらえる訳ではなく、いきなり本物の事件の取り調べをしなくてはなりません。

これまでの勉強には正解が与えられてきました。対して実務は被疑者、被害者の様々な事情があり、複雑です。自分の中で正解を出し、判断を下さなくてはなりません。その判断が人の人生を左右してしまったとしても…。

「法律ってなんだ!?」その答えを見つけるため奔走する、若き司法修習生たちのドラマを見届けてください!

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単行本第1巻が10月23日に発売!