日本経済全体への影響を考えると… photo/gettyimages
# 政治政策

不満続出の「GoToキャンペーン」、じつは経済政策的には「ほぼ100点満点」だった…!

Go To事業についての仕組みについていろいろな綻びがニュースになっています。

Go To Eatでポイントを荒稼ぎする事例や、Go To Travelが予算切れで使えなくなるといった問題が相次いで浮上しているからです。

先にこの記事の直感に反する結論を申し上げますと、これらの綻び問題は社会全体としては問題ではないということです。

ミクロレベルではドタバタが起きていて現場ではたくさんの関係者や消費者が迷惑をこうむっています。それでも「社会全体では問題がない」とはどういうことでしょう。政治家からみたマクロな視点と、当事者からみたミクロな視点がどう違うのか、記事にまとめてみたいと思います。

旅行は増えてきた photo/iStock
 

次々に噴出する問題点

制度的な綻びの具体例をいくつか見てみましょう。

この記事を書いている時点ではたとえばGo To Eatの「無限ループ」が社会問題になっています。これは「トリキの錬金術」が制度的に禁じ手になった後で、Go To Eatのおトクな使い方として問題になったものです。

順に解説していくと「トリキの錬金術」とは、Go To Eat制度の穴に注目したポイントの荒稼ぎの術です。すでに使えなくなった技ですが、具体的には予約サイトで居酒屋の鳥貴族を席だけ予約するのです。それで当日になったら来店して298円のメニューをひとつだけ選んで会計する。たとえばハイボール一杯だけ飲んでそれで会計すれば支払いは税込みで328円。手元には予約サイトのGo To Eat分のポイントが1000円分貯まります。