11月 4日 アメリカ国立生物工学情報センター設立(1988年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1988年の今日、アメリカ国立生物工学情報センター(National Center for Biotechnology Information:NCBI)が設立されました。

 

NCBIのおおもとは、メリーランド州ベセスダ(Bethesda)にあるアメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)です。NIHには、アメリカ国立医学図書館(United States National Library of Medicine:NLM)が付設されており、NCBIはその一部門として設立されました。

アメリカ国立医学図書館 Photo by Getty Images

NCBIの主な役割は、分子生物学や遺伝学を発展させるための研究や、それらの分野を研究する研究者たちへの支援です。その根底には、遺伝のプロセスや分子の仕組みを明らかにすることは、病の予防や健康の促進につながるという考えがあります。

NCBIの創設に尽力した人物として、アメリカ下院議員だったクロード・ペッパー(Claude Pepper、1900-1989)の名前が挙げられます。ペッパーは単純労働者だった過去を持ち、弱者に優しい議員として知られていました。遺伝情報や生物の研究がいつか病人を救うことを、彼は理解していたのでしょう。

クロード・ペッパー Photo by Getty Images

現在、NCBIは、生命科学に関する論文や書籍のデータ検索サービス「PubMed」を運営し、誰でも無料で利用できるように公開しています。

世界中の医学者・化学者・生物学者が、ここを頼りにしているといっても過言ではありません。さらに、遺伝子やアミノ酸の配列など、人体の解明に不可欠な多くの情報をも集積・共有しているのです。