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# 災害

「エレベーター閉じ込め」経験者だから分かる、密室の恐怖と本当にとるべき行動

いつかくる「首都直下地震」に備えて

古びた雑居ビルのエレベーターに乗ったとき、ふと「今地震が起きて閉じ込められたらどうしよう」と考えたことはないだろうか。

自分は外出している時に、新型コロナのこともあって、絶対に混んでいるエレベーターには乗らないし、古いビルの場合には、極力階段を使うようにしている。実は住んでいるマンションの部屋は7階なのだが、ここでも荷物のない時は極力階段で自室に戻るようにしている。

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もちろん下りはエレベーターには乗らずに階段で降りる習慣をつけている。それは「健康のため」ということではないのだ。

絶対に乗らないと決めているわけではないのだが、それには他ならぬ理由がある。

 

「閉じ込め」は決してレアケースではない

エレベーターにおける「閉じ込め」は様々な原因で発生する。地震の発生時、落雷、停電、メンテナンス不足などによる故障などが原因だ。

そんな時のために、ほとんどのエレベーターには「地震時管制運転装置」というシステムが組み込まれており、最寄りの階に停止してドアが開くことになっているのでは?という人は現実を把握していない。

もちろんこれらのシステムが作動してスムーズに脱出できている人も多いのだろうが、過去の例で言うと2005年に発生した最大震度5強の千葉県北西部地震では、実に64000件のエレベーター停止が発生。

その中で人が閉じ込められたのは78件に及び、その中の74件は「地震時管制運転装置」が装着済のものだった。

この装置は、直下型地震の強烈な揺れなど、様々な条件により想定された動きをせず、より重大な事態を防ぐため、階の途中であっても緊急停止が発生する

「カゴの中の人を確実に脱出させる」ための機能ではないのだ。