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理系必見!お酒を健康的に飲むための「計算式」とは? 

酔う前に計算しておこう!
好評連載「現役東大生のサイエンス入門」。今回のテーマは「お酒」です。「酔う」という不思議な現象の正体から、安全に飲めるお酒の量の目安が計算できる公式もご紹介します。
 

お酒の公式をご紹介

まずは、お酒を飲んだときに体に何が起こっているのかを説明しましょう。

お酒、すなわちアルコールを摂取すると、アルコールは胃や小腸の上部で吸収されます。胃に比べて腸での吸収は早いことが知られていますが、どちらにせよ消化管内のアルコールは飲酒後1~2時間でほとんどが吸収されてしまいます

吸収されることで血液に溶け込んだアルコールは体中をめぐり、脳にも運ばれます。

このときアルコールによって脳が麻痺することを「酔う」というのです。大脳の働きが抑えられることで、本能や感情をつかさどる部分の働きが活発になって、解放的になったり陽気になったりするんですね。

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どのくらい脳が麻痺するかは、脳内のアルコール濃度ひいてはアルコール血中濃度によって決まります。アルコール血中濃度は以下の計算式で計算できると実験的に知られています。 

アルコール血中濃度(%) 
   =飲酒量(ml)×アルコール度数(%)÷(833×体重(kg))
 

お酒を健康的に飲めるのは、アルコール血中濃度0.1%程度までと言われており、それ以上は気分が悪くなる等の症状が出始めます。度を越えて飲酒すると、意識障害や昏睡を起こし、最悪の場合死に至る危険があるため、飲みすぎには注意が必要です。