〔PHOTO〕Gettyimages

BTS炎上…中国で「韓国製品不買運動」が始まったその時、中韓の経済に起きること

BTSが中国で炎上しているが…

BTSが炎上

韓国の人気グループであるBTS(防弾少年団)のメンバーが発した朝鮮戦争に関する発言を巡って中国のネット上で炎上騒ぎが起こった。BTSがアメリカの団体から米韓関係の発展にまつわる賞を受けたことに関して、同グループのメンバーが、朝鮮戦争50周年の年の受賞であることに触れ、同戦争での米韓の犠牲者を記憶すべきといった発言をしたところ、朝鮮戦争で多くの犠牲者を出した中国の人々から配慮が足りないといった不満の声が上がったのだ。

複数の報道によれば、発言に対しては多くの批判が寄せられ、三星(サムスン)電子や現代自動車といった韓国のトップ企業が、BTSを起用して作った中国向けネット広告を削除したようである。中国で製品を販売する企業にとって中国における韓国に対する対韓感情は重要であり、その動きに敏感になっている。

BTS〔PHOTO〕Gettyimages
 

現在の韓国経済は中国経済に依存しているから、中国において対韓感情が悪化したら韓国経済に深刻なダメージを与えそうであるが、じつはマクロでみれば中国の対韓感情が韓国経済に与える影響は限定的である。

そこで、以下では、まず韓国経済は中国経済に依存している点を示した上で、それでもなぜ韓国経済が中国における対韓感情に左右されないのかみていきたい。

そもそも韓国経済は輸出に大きく左右される。経済の輸出への依存度を測る一般的な指標としては、GDPに対する輸出の割合を挙げることができる。割合を長期的にみると、1950年代はゼロに近かったが、ほぼ一貫して数値が高まり、2019年は42.7%となっている。つまり韓国経済は輸出への依存度が高いことがわかる。