# 政治政策

「10兆円予備費」も「9000万円の合同葬」も…学術会議騒動で浮かび上がってきた「ニッポンの大問題」

竹信 三恵子 プロフィール

生意気を言うならお前の給料を減らすぞ…?

つまり、専門的知見から見て必要があれば政権にも企業にも「盾突く」ことができるよう、国民が税金で支えるのが学術会議と言っていい。

その原則を踏まえれば、同会議の人事で6人を任命しなかった理由について、「金主」の国民への政権の説明は不可欠だ。ところが今回は「総合的、俯瞰(ふかん)的な活動を確保する観点から判断」(菅義偉首相)という発言だけで、説明はないままだ。

しかも、首相は10月9日、「同会議のあり方を検証する」と表明し、河野太郎規制改革相も同会議を行政改革の対象として予算や事務局の人員の妥当性を検証する方針を示した。

 

従業員に「金主への説明をちゃんとすべきでは」と意見され、「生意気なことを言うならお前の給料を減らす」と逆切れする事業者に、どこか似てはいないか。

こうした動きを見ていると、コロナ禍で国民一律に支給された「特別定額給付金」を受け取った私たちは、全員、政権批判をしてはならないのかと、不安になってくる。