足立区議会9月25日の録画配信より

「足立区が滅びる」白石区議が謝罪…政治家の差別発言、どうすればなくなるか

3つの論点、それぞれの根深さ

「同性愛者ばかりになると、足立区が滅びる」という発言で批判を集めた、東京都足立区の白石正輝区議が10月20日、足立区議会で謝罪、発言を撤回した。

「私の認識の甘さによりたくさんの方々の心を傷つけ、苦しめてしまったことに対して深くお詫び申し上げます」と、誤りを認めた点は評価できる反面、何が問題だったのか表層的にしか認識しておらず謝罪として不十分だと感じた。

近年の政治家による性的マイノリティに関する差別発言は後を絶たない。どうすればなくすことができるのか? 今回の発言の問題点を振り返りつつ、その方法を考えたい。

10月20日の会議次第より
 

改めて経緯を振り返る

9月25日の足立区議会で、自民党・白石正輝区議が、少子化問題と絡めて「日本人が全部L(レズビアン)やG(ゲイ)ばかりになると、次の世代をになう人が生まれない」「普通に結婚をして、普通に子どもを産むことが、いかに人間にとって大切なことか」「LやGが法律で守られているとなると、足立区は滅んでしまう」などと発言。

区議会での発言の動画がTwitterで拡散され、多くの批判を集めた。その後、新聞やテレビなどのマスメディアでも大きく報道されることとなった。

今月6日には、足立区議会の野党3会派が、鹿浜昭議長に対し白石区議への厳重注意と発言の撤回、謝罪を求める申し入れを行った。

これを受けて、鹿浜議長は足立区のWEBサイトで「(白石区議の発言は)議員としてふさわしくない誤解を招く表現があり、不快な思いをされた方々に心からお詫び申し上げます」と述べた。

あくまでも受け手が"誤解"をし、"不快な思い"をした場合は申し訳ないという、責任を受け手になすりつけ問題の所在を明らかにしない最近よくあるテンプレート的な謝罪文だった。