一体なぜ…「ワゴンR」と「ムーヴ」がまったく売れなくなったワケ

N-BOXの登場がすべてを変えた
渡辺 陽一郎 プロフィール

燃費や走行性能を考えると…

そこにピッタリなのが、スライドドアを備えた軽自動車だ。価格は150〜180万円で便利に使えるから、軽自動車としては高価格でも、機能や装備を考えると割安に思える。

このような事情に基づいて、スーパーハイトワゴンのN-BOX、タント、スペーシアなどが売れ行きを伸ばした。その代わりにワゴンR、ムーヴ、N-WGN、デイズといった全高が1600〜1700mmの車種は伸び悩んでいる。

 

ただし1600〜1700mmの軽自動車を実際に使うと、走行性能や燃費を含めて、いろいろな機能のバランスが優れていることに気付く。自転車を積むにはスーパーハイトワゴンが必要だが、一般的な用途ならワゴンRやムーヴの荷室でも十分だ。居住空間にも余裕があり、大人4名が快適に乗車できる。

車両重量はスーパーハイトワゴンよりも40〜60kg軽いので、ノーマルエンジンでもパワー不足を感じにくい。燃費数値も10%前後は優れている。価格は、同程度の装備を採用したグレード同士で比べると、ワゴンR、ムーヴ、N-WGNなどはスライドドアを装着しないこともあって15〜20万円安い。

立派で存在感の強い外観なども重視すると、全高が1700mmを超えるスーパーハイトワゴンになるが、実用性を基準に合理的に選ぶなら1600〜1700mmの車種も買い得だ。特にN-WGNは、ボディの重いN-BOXの比較的新しいプラットフォームを使って開発されたので、走行安定性と乗り心地も優れている。安全装備も先進的だ。

軽自動車を買う時は、まずワゴンR、ムーヴ、N-WGNなどを検討して、居住空間や荷室の広さに不満を感じたら、N-BOX、タント、スペーシアに上級化すると良いだろう。今の軽自動車は運転支援機能なども用意され、装着すれば価格も高まる。割安なワゴンR、ムーヴ、N-WGNなどを選び、装備に予算をまわして上級化させる選び方も成り立つだろう。

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