11月 3日 SHARPの創業者・早川徳次が誕生(1893年)

科学 今日はこんな日

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"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1893年のこの日、発明家でもあり家電メーカー・SHARPの創業者としても知られる早川徳次(はやかわ・とくじ、1893-1980)が生まれました。

大阪府堺市のSHARP本社ビル photo by public domain

東京で生まれた徳次は母の多忙などから2歳に満たない時に養子に出されます。そして貧困の中で8歳の頃に錺(かざり)屋に奉公に出されました。そこで彼は金属加工の技術や商売のコツなど、多くのことを学びました。

 

1912年、彼はふと目にした映画から穴を開ける必要のないベルトバックル・特尾錠を開発しました。この商品はたちまち人気となり、彼は独立することとなります。また、この特尾錠は彼の特許第一号となりました。

その後、彼は養子に出されたことで生き別れた兄や姉と再開します。

兄の政治(まさはる)が持ち込んだ繰り出し鉛筆の仕事を請け負った徳次はこれを改良して早川式繰り出し鉛筆を製作しました。

その後も改良を重ねられた早川式繰り出し鉛筆は「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」という名称に変更され、これはのちの社名である「シャープ」の名前の由来となりました。

現代でも多くの人に親しまれるシャープペンシル photo by iStock

その後、関東大震災で焼け出されるも大阪に拠点を移した徳次はラジオ時代の到来を予期して日本初の鉱石ラジオを製作ました。こちらも飛ぶように売れ、彼の会社はラジオメーカーとして有名になりました。

戦後にはアメリカのRCA社と提携を結んで技術を学び、国内初のテレビを発売しました。当時は高級品であったテレビでしたが徳次は一家庭に1つのテレビを目指して安価なテレビ開発を行い、以降現代までシャープは業界を牽引する会社であり続けました。

SHARPの開発した8Kテレビ Photo by Getty Images

徳次は発明以外にも自身の体験を踏まえて保育園を開くなど慈善事業にも従事しました。先見の明を持ち続けた徳次は現在でも多くの実業家の憧れの存在であり続けています。