# キャリア

入社3ヶ月で「副業」に走る人、「婚活退社」を決める人… コロナ禍の若者「キャリア」のリアル

コロナショックは日本企業に「働き方」について多くの問いを投げかけた。毎日の出社は必要なのか、定例会議は対面でないといけないのか、会食の数は最低限に減らせないかなど、外出を必要とする行動が見直されるキッカケになった。多くの業界で強制的に在宅勤務が採用されたことで、その後の「働き方」にも少なからず変化が生まれている。

「働き方」に対する考えが変わったのは、社会人だけでない。これからキャリアを積み上げていく若者や、就職活動をひかえた学生たちにも影響があった。特に、コロナ禍の中で奮闘する今年の就職活動生たちは、例年と比べて、キャリアについて、より慎重に考えるようになったのではないだろうか。

筆者も今年、就職活動をしていた学生の一人だ。自身含め周りの学生たちは、「一生身を預ける企業」や「単に安定している会社」ではなく、数年後の転職を見据えた、「専門性が身につき、安定している企業」を探し求めていたように見えた。

先が見えない苦しい現状に耐え忍ぶ就職活動生や、既に企業で働く20代の若者たちなど、現在、彼ら彼女らは水面下で様々な行動をとり、新時代のキャリアの形を築いていると言える。その一端をリポートしたい。

「個の時代」の「個」になりたい若者たち

世代問わず、「終身雇用」や「年功序列」というワードは最近だと古いもののように聞こえるだろう。厚生労働省の2019年の調査によると、新規大卒就職者の約3割が就職後3年以内に離職している。転職サイトの充実ぶりを見ると、一つの企業でキャリアを数十年構築するのは、もう珍しいことなのがわかる。

自身は学士過程修了後、大学院に進学したため、ほとんどの同級生たちは現在、社会人2年目である。既に転職をした者もいれば、転職活動の準備を進めている者も多い。

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「個の時代」という言葉が世の中に登場し、しばらく経つ。面接では企業は「ジェネラリスト」よりも「スペシャリスト」に重きを置き、その将来性を見極めながら学生を採用しているように感じた。総合職の募集でも、希望の配属部署をある程度考え、入社後どのようなスキルを身につけたいかを答えられないと、選考通過も難しい印象だった。

学生はスペシャリストに向いた能力があることを証明するために、大学時代に経験を積み、面接で説明できるようにしなければならない。インターンシップや留学が就職活動でプラスに働く理由は、ここにあるのだろう。

社会人になって2、3年経つ若者たちも「個の時代」、このワードが持つ意味を今ひしひしと感じているようだ。自身の周りでは、転職に備え専門スキルを身につけるために予備校に通う者が増えた。国内全体的に見ても、積極的に次のキャリアの準備をする若者は増えているように思える。

実際に、女性のキャリア支援サービスを提供するSHE株式会社が運営するキャリアスクール「SHElikes」には、累計で2万人もの受講生がいる。女性だけで見ても、かなりの数の社会人たちが専門スキルを身につけたいと考えていることがわかる。