10月28日 伊予鉄道が開通(1888年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1888年の今日、四国初の鉄道である伊予鉄道が開通しました。

 

伊予鉄道は愛媛県の実業家・小林信近(こばやし・のぶちか、1842-1918)が創業した、日本で2番目の民営鉄道です。道路事情のよくなかった四国に少ない資本で鉄道を建設するため、安価な費用で建設できる「軽便鉄道」を採用しました。

軽便鉄道とは一般的な鉄道よりも規格を簡便にした鉄道のことで、レールの間隔が狭く輸送量なども小規模になります。現在のJR在来線や多くの私鉄ではレールの間隔が1067mmとなっていますが、伊予鉄道は762mmのレールが採用されています。

伊予鉄道は松山-三津の間で先行開業し、その後高浜まで延伸されました(現在の高浜線にあたります)。伊予鉄道は現在高浜線・郡中線・横河原線の3路線を擁し、愛媛県の交通事情を担っています。

Photo by Rsa (CC BY-SA 3.0

ところで、明治時代の愛媛を舞台とした有名な文学作品をご存じでしょうか? 夏目漱石の小説『坊っちゃん』は血気盛んな新米教師が愛媛に赴任するストーリーですが、文中に「マッチ箱のような汽車」として伊予鉄道の汽車が登場するのです。2001年から「坊っちゃん列車」が伊予鉄道で復刻し、明治の雰囲気を味わうことができます。