毎日の暮らしのなかにどれくらいプラスチック製品があるか知っていますか? 使い捨ては便利。でも少しの工夫で環境にも人にも優しい生活ができるんです。完璧じゃなくてもいい、できることからはじめる“プラレス生活”のヒントをご紹介。

今回は、取り入れやすい具体例として、「キッチンスポンジ」と「生理用ナプキン」をピックアップします。

KITCHEN SPONGE
キッチンスポンジ

【キッチンスポンジの素材】
スポンジ部分:ポリウレタン
ザラザラ部分:ナイロン、ポリエステル、研磨粒子など 

スーパーや薬局に行くと、驚くほどさまざまな種類が並んでいるキッチンスポンジ。ブルーやイエローのウレタンスポンジに、ザラザラとした不織布が付いているものや、ウレタンスポンジをネットで包んでいるもの、最近ではスポンジをアクリル毛糸のネットで包み、洗剤を使わずに汚れを落とすものもあります。

毎日使うといっても過言ではない日用品、かつ消耗品なので、価格や耐久性、使い心地などを比較して選ぶ人が多いのではないでしょうか。

▼種類別キッチンスポンジ使用率

※全国の20〜60代男女500人を対象にしたアンケート結果。複数回答可。調査協力/ネオマーケティング

スポンジ選びで最も重視されるのは「価格」。次いで「サイズ」「泡立ち」「汚れ落ちのよさ」など。それを反映し、コンビニなどにも流通していて価格も手頃なウレタンスポンジやネットスポンジが全体の8割弱を占める結果に。交換頻度からしても、入手しやすく、使い心地がいいものが求められている様子。

でも、生活排水を生む食器洗いは、環境汚染にダイレクトに関わる家事のひとつ。食器洗剤による排水汚染が問題視されがちですが、前述したようなキッチンスポンジはほぼすべてがプラスチック製品。使い続けるうちに細かく砕け、排水内にマイクロプラスチックを発生させているのです。

今回、編集部の調査で分かったのは、プラスチック製のキッチンスポンジからマイクロプラスチックが発生するという事実が、まだまだ世の中に知られていないこと。環境に配慮した食器洗剤を使っている人は全体の25.6%いる一方で、環境に配慮したキッチンスポンジを使っている人は14.1%。スポンジからマイクロプラスチックが発生することを知らなかったという人は86.6%にも上りました。

洗剤不要スポンジの落とし穴……!

メラミンスポンジは砕けて
マイクロプラスチックに!

メラミンスポンジの原料はメラミン樹脂。つまり100%プラスチックです。汚れを落とす原理は消しゴムと同じで、使うと削れ、そのカスが排水に……! 洗いながらマイクロプラスチックを製造しているのと同じなのです。

アクリルスポンジの解けた毛も、
分解されず海のごみに。

アクリルスポンジは洗剤不要。その点は優秀ですが、アクリル毛糸は石油で作った繊維状プラスチック。摩擦で解けた繊維はマイクロプラスチックとなって排水へ。環境にいいようで、実は海洋汚染に繋がるアイテムなのです。

“スポンジが砕ける”というイメージがわかない人もいるかもしれませんが、実際、私たちは定期的にスポンジを交換します。その理由のひとつがへたってきたから。スポンジがぼろぼろになると小さな破片が流れ出し、それは下水処理を潜り抜けて海へ。鍋の焦げなどを擦る不織布も、少しずつすり減って排水溝へ。やがて海水汚染へと繋がります。

台所用スポンジの交換頻度
平均月に1回!

交換理由で多いのは、へたってきたから、汚れてきたからといったもの。月に1度交換する人が36%と最多で、次いで2~3週間に1度交換する人が16.2%。つまり、年間12個以上のスポンジを消費する人がアンケート回答者の半数以上になります。
(※全国2837人を対象にしたアンケート結果。出典/日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット 意識調査『Fromプラネット』)