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フジテレビ『鬼滅の刃』“全集中”放送への批判が的外れだといえる理由

今回も「便乗するな」の声が多かったが
木村 隆志 プロフィール

フジに向けられる「便乗するな」の批判

しかし、世帯視聴率は10日の『土曜プレミアム 鬼滅の刃 第一夜 兄妹の絆』(130分)が16.7%、17日の『土曜プレミアム 鬼滅の刃 第二夜 那田蜘蛛山編』(170分)が15.4%を記録。同枠の前4週平均世帯視聴率は8%程度であり、『鬼滅の刃』によって倍増したことがわかるだろう(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

アニメ「鬼滅の刃」公式サイトより

また、世帯視聴率は12~16日深夜に関東地区で放送された第6~10話(各30分)も前4週平均から4割程度アップ、17日の午後に放送された第11~14話(130分)も前4週平均から5割程度アップした。

さらに、前述した10日の『第一夜 兄弟の絆』の直後に放送された『さんまのお笑い向上委員会』は7.8%で、前4週平均5.0%から2.8%アップ。17日の『第二夜 那田蜘蛛山編』の直後に放送された『さくらの親子丼』も5.3%で、前4週平均3.1%から2.2%アップ。

その17日は『第二夜 那田蜘蛛山編』の前に放送された『超逆境クイズバトル99人の壁』でも『鬼滅の刃』を扱い声優たちを出演させるなどのコラボで8.4%を記録し、前4週平均7.1%から1.3%アップした。

これ以外でも、9日と12~16日の6日間に渡って『めざましテレビ』でコーナーが組まれたほか、「めざましじゃんけん」にも竈門炭治郎らが登場。12~16日の深夜には、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 公開記念番組~キャストが語る映画の魅力SP~』を放送。加えて、企業CMの間にはさまれる、翌日夜の番組紹介も竈門炭治郎が行っていた。

フジテレビのアニメ放送は、まだ24日午後に第22~26話(160分)が残っているが、映画の爆発的なヒットから、さらなる高視聴率が期待されている。まさに「『鬼滅の刃』さまさま」と言ったところだろう。

 

そんな状況の中、土田晃之が18日のラジオ放送で「世間のみなさんは『(『鬼滅の刃』は)いつからフジテレビのものになったんだ?』と思っているのでは」と皮肉交じりのジョークを飛ばしたことがニュース化され話題になった。

これは「TOKYO MXなどの独立局が放送していたアニメがヒットすると、フジテレビなどのキー局やNHKが便乗しようとする」ことを指摘したコメントだが、土田の声を引用して批判の声をあげる人も目立つ。

しかし、この指摘は間違いとは言えないものの、視聴者の中には賛同できない人も少なくないし、何よりアニメ制作者たちへの配慮に欠けている。さらに言えば、フジテレビはアニメ『鬼滅の刃』を放送する資格があり、むしろ期待をかけるべきだろう。