# 教育

教師が子供どうしの「同調圧力」を解消できない、たったひとつの理由

同僚に辛い思いをさせられている先生も
諸富 祥彦 プロフィール

「できる教師」ほど悩んでいる

ほかの先生からクレームが出る背景には、保護者のクレームがあります。

Photo by iStock

「3組の先生はあんなにプリントの準備をしてくれたのに、1組の先生はどうしてそれをしてくれないんですか」といった声が、保護者から届くのをおそれているからです。できる教師がほかの教師に気を遣って、「本当はもっと工夫をしたいのにできない」という状況がしばしばあるのです。

できる教師がほかの教師に気を遣って、本来できること、やりたいことができなくなってしまうことの最たる例に、「学級通信」があります。

今も昔も学級通信は、やる気に満ちた先生の力の入れどころのひとつです。

学級通信で、担任と子どもをつなぐ。担任と保護者をつなぐ。これはどこの学校でも、数十年にわたって行われてきたことです。

私は、多忙な合間を縫って毎日のように学級通信を出している先生方を知っています。それは担任としての思いを子どもに伝え、日々の子どもたちの様子を保護者に伝えたいという思いからです。

しかし、そんな先生が同じ学年の先生方に気を遣って、学級通信を出せなくなることがあります。

多くの学校現場で、できる教師がほかの教師に気を遣いながら、自分の力を抑えて仕事をしていることが少なくないのです。

 

子どものためになる。保護者のためになる。

一人ひとりの教師が、自分がそう思うことをほかの教師に遠慮せずに十分にできるならば、その学校が教師同士の人間関係が良好な学校であることの証といえるでしょう。