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教師が子供どうしの「同調圧力」を解消できない、たったひとつの理由

同僚に辛い思いをさせられている先生も
諸富 祥彦 プロフィール

同調圧力が強まる学校現場

ここでは、若い教師の特徴を見てみましょう。

ひとつは「群れ」をなすことです。今の若者が最も大事にしている価値観は「仲間」だからです。

私が大学教師として、あるいは中高のスクールカウンセラーとして接している中で感じるのは、大学生であれ、中学生や高校生であれ、若者にとって大事なのはやはり「仲間」だということです。恋人以上に同性の友達との関係を重視しているように見えます。特に男子学生にその傾向は顕著で、仲の良い男子学生同士で「いつも一緒」にいる度合は高いのです。

そんな文化で育った彼らが今、教師になっています。

すると当然、若い同世代の教師だけでつるみます。50代の教師はのけ者。20代から30代の教師でグループをつくり、同じ世代の誰かを排除することで、集団としての凝集性を高めているのです。

仲間同士で完結した一体感のある世界をつくり上げています。

若い先生方は、同世代の教師集団から外されないように必死です。そうしないと自分の居場所を確保できなくなるため、必死なのです。

 

以前から日本では「村八分」と言われるように、同調圧力の高い社会でした。しかし、若い世代はさらに強固に「同調圧力」に支配されて逃れられない人が多くなっています。

おそらく、東須磨小の職員室でも「力があるとみなされる」加害教員4人グループが、ほかの教員たちに「自分たちに従わないと、この学校では孤立する」という同調圧力をかけ、特定の教員を攻撃する空気ができあがっていったのでしょう。