華原朋美さん「緊急入院」報道も…“自己破壊”を繰り返す「ギリギリの実態」

境界性パーソナリティ障害の可能性も
片田 珠美 プロフィール

「境界性パーソナリティ障害」の可能性

華原さんの場合、処方薬依存以外にも、心配な問題がある。ベビーシッターをめぐる騒動で高嶋さんに怒りを爆発させたことや、テレビ番組の収録中に私に対して激高したことからもわかるように、怒りの制御が困難で、激しい怒り発作を起こすことだ。

また、YouTubeに投稿した一連の動画から、感情がきわめて不安定であることがうかがえる。それだけでなく、対人関係も不安定で激しいように見える。その最たるものが、高嶋さんとの関係だろう。一時は「親友」と呼ぶほど、理想化していたのに、結局は週刊誌に売ってこきおろした。

さらに、ここ1年で3度も交通事故を起こしたとの報道もあり(「週刊文春」9月24日号)、薬物の乱用とあわせて、自己破壊的行為を繰り返しているように見える。小室哲哉さんと破局した1999年には自殺未遂騒動を起こしたこともある。

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このような言動や騒動から、精神科医としては境界性パーソナリティ障害の可能性を疑いたくなる。これは、病気というよりは、 パーソナリティ、つまり人格の偏りのようなもので、かつては不安定パーソナリティと呼ばれていた。

境界性パーソナリティ障害の方は、周囲に迷惑をかけたり振り回したりしていても、本人に自覚がない場合が多い。そのため、精神科での治療の対象になりうるのかという議論さえアメリカにはある。

もっとも、精神科医としての長年の臨床経験から、家族のサポートを受けながらじっくり治療を受ければ、やがて安定するだろうと断言できる。せっかく入院したのだから、精神的に安定するまで、治療に取り組んでほしいものだ。

 
【参考文献】
片田珠美『やめたくてもやめられない人』 PHP文庫 2016年