厳しい残暑から一転、肌寒さを感じ始めた9月末。食べ物がおいしさを増す秋にぴったりなオンラインイベント「食と環境を考える1億人会議」が、農水省主催のもと行われた。

「食と環境を考える1億人会議」とは、生産、流通、消費者の共創の場を作ることで、一人ひとりが食と農林水産業の未来を考えるためのプラットフォーム。「サステナブルが日常に、エシカルが当たり前に!」なることを目指すプロジェクトとしての、キックオフイベントとなった。

食や農の分野で、私たちにできることは何だろう?

プレゼンテーションとワークショップの二部構成で行われ、第一部は「『たべる』から世界を変えるはじめかた〜学ぶ編〜 我が社のサステナ宣言」と題し、サステナブルな“かなえたい未来”づくりに取り組む3組の事例を紹介。

トップバッターは、アグベンチャーラボ 代表理事 荻野浩輝さん。

アグベンチャーラボは、「次世代に残る農業を育て、地域のくらしに寄り添い、場所や人をつなぐ」をコンセプトとして、JAグループ全国連8連が合同で運営するイノベーションラボ。食、農、くらしにかかわる社会的な課題の解決につながるような、新たな価値の創造を目的に活動している。スタートアップ企業の支援や地方自治体、海外との取り組み、大学との連携に関する実績の紹介をはじめ、キャッチフレーズ「未来に実る、いまを蒔く」に基づき、「イノベーションを育てる仲間との連携や、農業者とスタートアップ企業の橋渡し、若手起業家の育成サポートなどでコレクティブインパクトを起こしたい」と、未来に向け思いを語った。

アグベンチャーラボ 代表理事 荻野浩輝さん

次に登場したのは、株式会社 アキュラホーム 広報 西口彩乃さんと環境ジャーナリスト竹田有里さん。

「私たちはこうして“木のストロー”を生み出した」というタイトルで、木造注文住宅を手掛ける会社の広報と環境ジャーナリストのふたりが、一体どんなきっかけで木のストローを作るに至ったのか、その経緯を説明。木のストローを開発してからは、さらに普及を促進するために、地元の木材を活用し、地元の障がい者の方々が製造を担い、地元の店舗で導入し、地域の環境意識の醸成に寄与する‟木のストローの地産地消モデル”を構築。いまでは、学校などでもSDGsの取り組みの一環として、ストローの手づくりワークショップを開催するなど、教育の現場でも活用されている。木のストローをきっかけにSDGsへの取り組みが広がったという。

カンナ削りの「木のストロー」 4本セット(¥1500)は、 Amazonまたは楽天にて購入できる

一般社団法人エシカル協会代表理事 末吉里花さん、同協会理事兼オウルズコンサルティンググループの大久保明日奈さんのレクチャーでは、エシカルの本質について考える時間に。

プロジェクトメイキング手法の紹介として、消費活動影響マップの事例を紹介。生産から流通まで、「すべての影響を見える化することで、私たちは思いもよらない影響を与えているのだと知ることができる。また、書き出してみんなで共有することで、課題を踏まえた取り組みを作り、SDGsのゴールの達成に近づくことにつながると思う」と語った。

エシカルなチョコレートと、エシカルではないチョコレートの比較