カレの両親が「熱心に宗教活動」…結婚したい29歳女性の真剣な悩み

石田衣良「大人の放課後ラジオ」
石田 衣良 プロフィール

重要なのは親との距離感

早川:たしかにね。軽くは言えない問題ですけど、一緒になるのは「彼」なわけだから。

石田:それに話を聞いていると、彼も熱心にやってる感じじゃないよね。だって、実際に熱心な人だったら、付き合っている段階で「うちの家にある仏壇に挨拶しに来てくれとか」言うと思うんだよね。

早川:一緒に集まりに来てくれ、とかですかね。

石田:そうそう。そういう具体的な誘いがあったり、「こちらの習慣に合わせてくれ」とかがないのであれば、これから先も大丈夫だと思います。ただ一つ言えるのは、向こうの親と同居しないほうがいいかもね。

早川:そうですね。

写真はイメージ/photo by iStock

石田:ちょっとめんどくさいことになるし。なんだかんだ、(集会などに)連れて行かれちゃったりするかもしれない。いつも夫が側にいるとは限らないので。

早川:これ、どうなんでしょう。話を広げたらキリないですけど、海外なんかは色んな宗教があるじゃないですか。彼らも結婚したら同じ問題があるんでしょうか。

石田:そりゃたくさんあるでしょうね。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教など宗教もたくさんあるでしょうし、それこそトム・クルーズじゃないですけど「サイエントロジー」なんかもありますから。

僕は基本的に相談者と同じで無宗教で無神論なんですけど、宗教を信じる気持ちはわかります。それでも自分からバリアを作って、距離を置いて付き合っていけば大丈夫だと思います。

 

早川:距離感ということですね。

石田:はい。だから結婚していいんじゃないかな。こんなに条件のあう人そうそういないよ。一個くらいは欠点あるって。

※本稿は2019年6月28日公開「恋と仕事と社会のQ&A」を記事としてまとめたものです。

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石田衣良(いしだ・いら)/1960年、東京生まれ。84年に成蹊大学を卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。2003年「4TEEN フォーティーン」で直木賞を受賞。『アキハバラ@DEEP』『美丘』『娼年』など著書多数。
早川洋平(はやかわ・ようへい)/プロインタビュアー。新聞記者等を経て、2008年キクタス株式会社設立。著名人から市井の人々までをインタビューし、それを発信する音声メディアを製作。『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良 大人の放課後ラジオ』などプロデュース多数。