2014年に13年間のOL生活からライターへとキャリアチェンジ。2020年からデンマークに移住、現在はデンマーク・フィンランドの2拠点生活を送る小林香織さんの連載。今回のテーマは「国際結婚」。約2年間の遠距離恋愛の末、最近結婚したばかりというフィンランド人のイェレさん(28歳)と日本人の英子(はなこ)さん(27歳)カップルに話を聞いた。

個人の自由を尊重する結婚制度

高福祉でワークライフバランスに優れており、国連の選ぶ「世界幸福度ランキング」で、3年連続「世界一幸せな国」に選ばれているフィンランド。

国土面積の約73%を森が占めており、湖も豊富。首都ヘルシンキでもあちらこちらに白樺の木が美しい幻想的な森が見られ、自然とうまく共存している印象が強い。

そんなこの国はLGBTQをはじめとしたマイノリティにも寛容で、個人の自由を尊重する風潮がある。それは結婚制度にも現れていて、フィンランドでは同性のパートナーシップ制度のほか、法律婚よりもゆるいパートナシップ関係の事実婚制度も存在する。

フィンランド人と日本人のカップル・夫婦も一定数存在するようだが、お互いの文化や価値観の違いをどう乗り越えているのだろうか? また、事実婚の多いフィンランドで法律婚を選んだ理由とは?

英子さんは整体師の職を離れて東京から移住を決断した 撮影/小林香織

東京出身の英子さんとフィンランド出身のイェレさんは、2020年8月にフィンランドで婚姻届を提出したばかりの新婚夫婦。現在はヘルシンキに住んでいる。
出会いは「友達募集」のオンライン掲示板。フィンランドに強く憧れる英子さんと日本文化に興味を抱くイェレさんは、カルチャー・エクスチェンジを目的に友達付き合いをスタートした。

「初めてイェレと対面したのは、彼が日本旅行に来たときでした。ハチ公前で待ち合わせして、私は案内役として猫カフェや渋谷の名所を紹介、彼の友達も一緒に楽しい時間を過ごしました。いわゆるビビッとくるみたいな感じはなかったけど、隣にいても違和感がなくて長く付き合っていけそうな人だなという印象でした」(英子さん)

「僕も彼女と初めて会ったとき、同じようなことを考えていました。特別な感覚があったわけではないけど、すごくいい子で話しやすいなって」(イェレさん)