作業場での清水寅氏の様子

どうすれば効率が上がるか? 考えることを止めない「ネギ1本1万円で売る男」の戦略

なぜネギ1本が1万円で売れるのか?(25)
「1本1万円のネギが売れている」そう聞くと驚く人も多いのでは?
『ねぎびとカンパニー』社長・清水寅氏は脱サラ後に農業を始めた中途参入組。しかし今では『ねぎびとカンパニー』のネギは1本1万円の価値が付くほどに…。
注目書籍『なぜネギ1本が1万円で売れるのか?』から毎日連載企画!
第25回では、ネギ向きの作業を効率化するために実行したことについてお届けします。>>今までの連載はこちら!
 

サイズ間違いを防ぐには…?

夏場の皮むき作業も朝6時スタートです。6時ぐらいになったら、その日に掘ったネギが次々と作業場に運び込まれてくる。

一般的なネギ農家は、下のほうの葉っぱを枯れさせるので、5~6枚しか残っていません。うちは全部残っていて9~10枚ある。3~4枚残して出荷するのは一緒ですから、3~4枚ぶん多めに皮をむいているわけです。

作業場の様子

たくさんむくのに2Lの太さが残っているのは、そもそもが太いからです。葉っぱが多いぶん光合成量が多い。

ネギむきには、ベストロボという機械を使います。ごく一般的な機械で、根っこと葉っぱを切って、希望の長さにしてくれ、なおかつ皮もむいてくれる。

ベストロボにネギを突っ込んで手前に引くと、エアーで皮が吹き飛ばされます。たくさんむきたいときは、奥まで突っ込む。少しだけむきたいときは手前までしか入れない。そうすることで、何枚むくかを調整します。

うちは地元向けにはLとMを出しています。「これはL。これは2L」といった選別は、むき手がやります。ただ、全体に市販品より太いため、目の錯覚が起きやすい。市販品の2Lぐらいだったら、Lに入れてしまうのです。そこで、作業前には必ずミーティングをやって、「今日は全体に太めですから、間違えないように」と伝える。