堀江貴文・餃子屋事件の本質はSNS時代の新興宗教型ビジネスの弊害

「マスク着用のお願い」にクレームとは
山本 一郎 プロフィール

当然、店側はリスクを危惧する

これは、たとえ日常的にマスクをしましょうという一般的な気遣いですらも、「マスクをすると呼吸がしづらいから」という理由で、万が一自分が感染していたら他人に伝染してしまうリスクが社会的な不利益になることを知りつつ、大衆の中でもマスクをしないという行動をとります。

同様に、確かにコロナウイルスの問題はあるけれど、自分自身はそんな感染症にはならないという心理的なバイアスが働いているのかもしれません。

堀江貴文さんの一件にしても、店の立場からしたら、マスクによる効果があるかないかにかかわらず、感染症に配慮していない店舗営業をしているという風評が出るのはマイナスだ、と考えればお客様に入店から着席、食事までの間はなるだけマスクをしていてほしいと思うでしょう。

また、お店から感染症が出た、クラスターになった、という話がひとたびでれば、一次営業停止では済まないレベルで大変な騒動になってしまいます。

 

お店の側もお客さまも、感染症対策にマスクをすることがどれだけ必要かという科学的根拠はそこまではっきりしていないけど、社会的コンセンサスとしてマスクをするのが当然だ、と判断するのは致し方ないことなのではないかと思うのです。