ネギ苗と清水寅氏

「ネギの世界のダイソンになる!」ネギ1本1万円で売る男が、雪で閉ざされた東北で見る夢

なぜネギ1本が1万円で売れるのか?(20)
「1本1万円のネギが売れている」そう聞くと驚く人も多いのでは?
『ねぎびとカンパニー』社長・清水寅氏は脱サラ後に農業を始めた中途参入組。しかし今では『ねぎびとカンパニー』のネギは1本1万円の価値が付くほどに…。
注目書籍『なぜネギ1本が1万円で売れるのか?』から毎日連載企画!
第20回では、ホームセンターでのネギ販売のその後をお届けします。>>今までの連載はこちら!

消化率95%の奇跡

2020年春に全国のホームセンターで、ネギ苗の販売をやりました。畑で育てるネギ用の苗箱3000枚に加え、店売り用の1400枚をよけいに作った。

会社の命運がかかっているだけに、プレッシャーはすごかった。真夜中にビニールをかけたりすることもあって、苗作り名人でもある専務の前髪が真っ白になりました。

ホームセンター用のネギ苗

でも、売れ行きは想定以上でした。僕としては、「いまの廃棄率が3割なら、それが2割に下がれば、ホームセンターは喜ぶな」くらいに考えていた。8割ぐらい売れれば御の字と考えていたのです。でも、それ以上に売れました。

 

山新ではなんと95%の消化率。ダイユーエイトでも92%でした。完売といっていい数字です。全店舗に置いてくれたところや、数店舗でのテスト販売など、いろいろあったのですが、どこでも8~9割は売れている。僕のビッグマウスに辟易(へきえき)していたバイヤーもいたと思うのですが、信用してくれるようになった。