海外ドラマのおかげで、コロナの不安やストレスから少し解放された、という人は多いのでしょうか。私も例にもれず、様々な恋愛ドラマにハマっていたのですが、中でも傑作と名高い韓国ドラマ『愛の不時着』と、日本に萌えの旋風を巻き起こしたタイのBLドラマ『2gether』の2本には助けられました。

====それぞれのあらすじ====

『愛の不時着』
韓国からパラグライダーで不時着したヒロイン、ユン・セリ(ソン・イェジン)が、北朝鮮の兵士リ・ジョンヒョクに助けられ、最初はお互い反感を抱いていたのが、いつしか禁断の恋に……。軍事境界線を行き来する壮大なラブストーリー。

『2gether』
大学でオネエキャラの同期からの激しいアプローチに困ったタイン(Win)が、学校イチのイケメン、サラワット(Bright)に偽の彼氏になってほしいと頼み、だんだん偽の恋愛が本物になっていく展開。毎回いろいろなパターンで超絶イケメンのサラワットがタインを口説いたり愛を表現する姿を見せてくれる素晴らしいドラマ。

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『愛の不時着』はドラマティックな展開から目が離せず、『2gether』は萌えが止まらない。緊迫感とユルさ、どこか対照的な恋愛ドラマを観て、気づいたことがありました。『愛の不時着』はときめきやスリルを得ることができましたが、「萌え」の要素はあまり感じられませんでした。一方、『2gether』のストーリーには深刻さがなく、その分「萌え」に心身を委ねることができました。視聴者もその時の状態によって求める感覚が違うと思いますが、『愛の不時着』の波乱万丈ぶりに翻弄されてちょっとエネルギーを消耗したところで、『2gether』のユルさや甘さが癒してくれた感がありました。

萌えと心の耐性について考えてみると、ストーリーがシリアスすぎると、真摯な喜怒哀楽の感情移入にエネルギーを消費し、萌える体力や精神力が残っていないような体感が。 スマホにたとえると、重いゲームアプリを動かしていると、他のアプリがメモリ不足で動かなくなってしまうような……。とはいえ、2つのドラマはタイプは違いますが、絶妙なバランスで構成されたストーリーに胸キュンの演出があり、視聴者を没入させることに成功しています。

それぞれラブストーリーとして共通していそうな箇所をピックアップして、深刻さとユルさを比較してみたいと思います(『2gether』は『Still 2gether』(続編)も含み、時系列は前後しています)。

※以下、『愛の不時着』『2gether』『Still 2gether』に関するネタバレが含まれています。