やっぱりヤバすぎるトランプの「コロナデマ拡散力」…コーネル大の調査が示したこと

世界一の偽情報拡散器だった
飯塚 真紀子 プロフィール

3. 民主党によるでっち上げ

新型コロナウイルスはトランプ氏の弾劾裁判が行われていた今年初めに登場したことから、民主党がトランプ氏を失墜させるためにでっち上げたものだという訴え。トランプ氏の息子エリックがこの陰謀論を提唱した。

4. 武漢ウイルス研究所起源説

武漢ウイルス研究所は秘密の生物兵器を開発している施設で、新型コロナウイルスはそこで意図的に生み出されたか、事故により放出されたという説。トランプ氏は研究所が起源であることを示す証拠を見たと言及した。米国立エネルギー感染症研究所所長のアンソニー・ファウチ博士をはじめ、多くの科学者がこの説を否定している。

 

5. ビル・ゲイツの陰謀

ビル・ゲイツ氏が新型コロナウイルスのワクチンを利用して、人々の行動を監視したりコントロールしたりするためのマイクロチップを埋め込こもうとしているとする陰謀論。トランプ氏はゲイツ氏陰謀論についてはコメントしていないが、Yahoo News/YouGovの世論調査では、44%の共和党支持者がこの陰謀論を信じていると答えている。

研究チームが取り上げた偽情報のジャンル。メディアへの登場頻度の高いものから順に並んでいる(前出のコーネル大学の調査結果より引用)

ファクトチェックが行われていない

注目すべきは、トランプ発言に由来する偽情報を掲載している記事の数は、ワクチン反対派や5G反対派、過激派などの草の根の市民団体や運動体が拡散した偽情報や陰謀論を掲載している記事の数より、はるかに多かったということだ。

トランプ氏はまさに“偽情報拡散器”だったのだ。

また、多くのメディアが、情報が本当かどうか確認していないことも明らかになった。偽情報かどうかファクト・チェックを行ったメディアは16%だけだったのである。つまり、たくさんの情報が真実かどうか確かめられることなく、偽情報として視聴者に垂れ流されている状況なのだ。