タレントの福田萌さんは、2020年現在7歳の女の子と3歳の男の子の母。夫はオリエンタルラジオの中田敦彦さんです。タレントとしての仕事をしながら、母親同士がつながるサロンを提案したり、防災士の資格をとったり。様々な顔をもつ福田さんが母として、女性として、妻として、仕事人として感じたことを率直にお伝えする新連載。

第1回は、母親として慌ただしくも楽しく毎日を送る中で、福田さんがずっと抱えているもやもやについて自身の言葉で綴っていただきます。

写真提供/福田萌

宇多田ヒカル&椎名林檎の歌に…

クローゼットの奥で眠るドレス
履かれる日を待つ ハイヒール
物語の脇役になって だいぶ月日が経つ

私が青春時代から憧れている宇多田ヒカルさんと椎名林檎さんがコラボして2016年にリリースした「二時間だけのバカンス」という歌は、宇多田さんのこんな歌い出しから始まる。

私は、いわゆる宇多田、椎名世代だ。

「中二病」と思春期を拗らせた人を揶揄する言葉があるが、1985年生まれの私が二人に出会ったのもまさに中学二年生の一番多感で、一番背伸びをしていた時期だった。私より少し歳が上で、とはいえまだデビュー当時十代後半だった二人の楽曲は、私が背伸びをするには十分すぎる世界観をいつも提示してくれた。経験したこともないのに、「あーわかるわーこの恋愛」と浸りながら、MDコンポで聴きまくっていたのである。

まさに中二病!

ご存知の通り、この二人はデビューから瞬く間にスター街道をひた走り、リリース楽曲は次々にヒットを飛ばし、この20数年間日本を代表するアーティストとして君臨し続けている。

二人の歌姫が、その歌手人生の途中でお子さんに恵まれ、母であることはニュースなどで知っていた。

しかし、ベールに包まれているアーティストの生活をうかがい知ることはできない。たとえ同じ芸能界という世界にいても、アーティストの方々は自分の住んでいる世界とは地続きではない、どこか天空のマンションにでも住んでいるに違いない、と思ってしまうのだ。もちろん私はお会いしたことは一度もない。