反民主主義・中国へのABC-J包囲網、菅首相は静かに本気を示した

価値感共有という学術会議問題の意味
大原 浩 プロフィール

ABC-J包囲網で取り囲む

世界の価値感・政治は、民主主義と反民主主義に大きく2分されつつある。民主主義国家はファイブアイズやクアッド(日米豪印戦略対話)などで連携を強めているが、その中心となるのがA=アメリカ、B=英国。C=カナダを始めとするファイブアイズ加盟3国である。そしてそこに日本=Jが加わる。

また、安倍晋三元首相によって提唱され、その後、ディック・チェイニー米副大統領の支援を得、ジョン・ハワード豪首相とマンモハン・シン印首相が参加して2007年に結成された「日米豪印戦略対話」(クアッド)も、第2回日米豪印外相会合が10月6日、東京で対面形式で開催されたことで注目を集めた。

中国と国境を接し、巨大な民主国家であるインドが仲間に入るのは喜ばしいことだ。

ファイブアイズ加盟国だけではなく、世界最大の共産主義国家と国境を接する民主主義大国であるインドが仲間に入れば心強い。

共産主義中国は、発展途上国を中心とした国々の取り込みに必死だが金の切れ目が縁の切れ目ということが見事に証明されつつある。

発展途上の国々は、共産主義中国を尊敬したり好感を持ったりはしていない。金ずる以上のものではないと言えるだろう。

中国と民主主義陣営との対立が激しくなる中で、「どちらについたら得か?」を冷静に判断するはずだ。

 

また、かつては共産主義中国の兄貴分であったソ連邦(ロシア)との関係も微妙だ。強大な国となった中国がロシアに恩をあだで返しているのだから致し方ない。

米大統領選挙は、両者の「代理戦争」だとさえ言われる。どちらがどちらを推しているのかは説明の必要が無いだろう……