日本を代表する憧れリゾートの一つである星野リゾートは、なぜこれほどまでに多くの人を惹きつけるのでしょうか? ホテルジャーナリスト・せきねきょうこさんが各施設の魅力を紐解きます。

今回は、せきねきょうこさんが「星野リゾート 界 津軽」を愛する理由をご紹介。景観・客室・料理・アクティビティ・温泉の5つのポイントについて、じっくり語っていただきました。

POINT 1:ランドスケープ(景観)

津軽の奥座敷として歴史を刻む
レトロな町並みと自然の残る温泉地

大鰐町には、建久年間(1190~1199年)に発見された大鰐温泉が時を刻む。明治時代に栄えた湯治客専用の宿「客舎」が1軒、その名のまま今も町に現存。レトロな大鰐町と温泉街を散策し、歴史に思いを馳せるタイムスリップ体験も。

青森県・南津軽の大鰐温泉にある「界 津軽」。“津軽富士”として地元では親しまれ、また信仰の山としても知られる青森の最高峰・岩木山(1625m)が望めるロケーションにあります。温泉街は平川沿いに広がり、弘前城まで車で35分。

都会ではめったに見ることのなくなった「つらら」が宿のそこここに。よくよく眺めると自然のアートのように美しい冬の風物詩。

また車で50分も走れば世界自然遺産の白神山地に着きます。ブナの原生林は世界的にも貴重な自然遺産として守られ、森を歩けば、瑞々しいブナの木々に包まれて快適な森林浴が体験できます。

POINT 2:客室

“こぎんアート”と伝統工芸
客室は青森工芸品の美術館のよう

壁や障子、飾り物など、現代風にアレンジされた“こぎんアート”がインテリアに。写真は「津軽こぎんの間 和室」。
約60mある客室棟の廊下に映し出された美しい天井アート「木漏れ日kogin」。Koginデザイナーの山端家昌氏と共に造り上げた斬新なデザインが廊下や壁に映り、幽玄の美を魅せる。

2019年4月に全41室がリニューアル。青森工芸品を代表する手仕事「津軽こぎん刺し」が美しく飾られた、“ご当地部屋”「津軽こぎんの間」に変身しました。客室タイプは5種類。

素朴なテイストの「こぎん刺し」が、客室のモダンアートとしてインテリアに。赤いランプシェードもアクセントに。

昔ながらの伝統柄をモダンにアレンジしたもの、シンメトリー柄など、基礎模様である“モドコ(こぎん刺しの模様の一つひとつのこと。津軽弁で「元になる」を意味し、元の図柄は40種類ほど)”を使用したアートワーク「こぎんウォール」や、障子、行灯など客室によって異なる模様を採り入れています。伝統の中にもモダンに進化する「津軽こぎん刺し」が特徴的な客室です。