「シャネル5番」にも使われる、たった4種類しかない動物由来の香料

人と香りの5000年の歴史
平山 令明 プロフィール

ジャコウジカのムスク

雄のジャコウジカの腹部には香囊(こうのう、ジャコウ腺)と呼ばれる分泌腺があり、そこからの分泌液を乾燥し、やはりエチルアルコールで抽出したものがジャコウです。

ジャコウジカ Photo by wrangel/iStock

もともと数の少なかったジャコウジカは乱獲により、絶滅の危機に瀕してしまったために、現在では天然のジャコウジカ由来のジャコウを入手することは困難です。

ジャコウの香りは、よく「甘く粉っぽい」と表現されます。ジャコウは保香剤としても優れているので、高級な香水に使われました。ジャコウはその英語名であるムスク(musk)で呼ばれることが最近では多いようです。