『ねぎびとカンパニー』ネギ畑と寅氏

ネギ1本1万円で売る驚異の男、成功を支えた「ものスゴい畑」の秘密

なぜネギ1本が1万円で売れるのか?(12)
「1本1万円のネギが売れている」そう聞くと驚く人も多いのでは?
『ねぎびとカンパニー』社長・清水寅氏は脱サラ後に農業を始めた中途参入組。しかし今では『ねぎびとカンパニー』のネギは1本1万円の価値が付くほどに…。
注目書籍『なぜネギ1本が1万円で売れるのか?』から毎日連載企画!
第12回では、単価を上げる努力をしてきた寅氏が、いかにしてネギを育てているのか、をお届けします。
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雑草とは闘うな

ネギ畑なんて一度も見たことがない読者が、車で天童市周辺を走ったとしても、「ここはねぎびとカンパニーの畑だな」「ここは別の人の畑だな」と、すぐ判別できると思います。素人が初見でわかるぐらい、雑草が圧倒的に少ない。

『ねぎびとカンパニー』ネギ畑
 

ネギ自体の立派さが違うことも、素人目にわかると思います。雑草に栄養を横取りされないぶん、ネギの成長もダントツに速いのです。4月に植えたものが、7月にはもう収穫できる。山形県でもっとも早いのがお盆頃の出荷ですから、それより1ヵ月半は早い。成長を阻害するものが少ないからです。

とはいえ、雑草を完全にゼロにすることはできません。土寄せをこれだけ繊細にやっても、退治できるのは8~9割ぐらい。残りは手で取るしかないので、管理機を入れるついでに取ったり、重たい管理機を畑に入れられない梅雨の時期などに、みんなで一気にやったりしています。

要は、雑草には勝てないのです。消費者金融時代、「返す金なんかない。知らんがな」と言った人には法的手段に訴えたのと同じで、真正面からぶつかっちゃいけない。闘わなくて済む方法を探すべきなんだと、年々考えるようになりました。