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日本学術会議の「人事騒動」、官邸前で“抗議のハンスト”する男が「語ったこと」

「肉体言語には肉体言語で対抗しよう」

その言葉には説得力がありました。どのような流れでこの言葉が出たのか? 雨の首相官邸前での椿事(思いがけない出来事)をご紹介します。

《雨の官邸前で久方ぶりの邂逅》

私は毎朝5キロ走るのを日課にしています。東京で赤坂近辺に泊まる時は、近くの首相官邸や国会議事堂周辺の永田町界隈をよく走ります。

取材の戦闘意欲が盛り上がるからです。10月9日(金)もこのコースを走って官邸前にさしかかると、歩道に椅子を置き官邸の方を向いて座っている人がいます。「日本学術会議への人事介入に抗議する」「ハンガーストライキ実行中」のパネルを掲げて。

 

菅首相が学術会議の新会員候補6人の任命を史上初めて拒否した問題に抗議しハンガーストライキをしているのです。マスクで顔が半分隠れていますが、面識がある人のように思えたので近づいて声をかけました。

「菅野さんですか?」

「はい、そうですが」といぶかしげに答えたのは、『日本会議の研究』などの著書で知られる著述家の菅野完さん。

一時期、森友学園の籠池夫妻に付き添っていたため、夫妻の取材を巡って私は何度も接点がありました。最後にお会いしたのは2年近く前になります。

この日は私がマスクをしてランニングウェアだったので最初は気づかなかったのでしょう。「相澤です」と名乗ると「ああ」とわかってくれました。