5Gだけじゃない!iPhone 12に託されたアップルの新戦略

4機種同時投入に込められた深い意味
西田 宗千佳 プロフィール

「Pro Max」の性能

Pro Maxでは、「広角」のカメラそのものを大きく変えた。サイズが47%大きくなった新しいセンサーを採用し、光量が少ないシーンでの画質を向上させている。

【写真】カメラのセンサーをより大きいものへと変更した「12 Pro Max」は、メインの「広角」カメラのセンサーをより大きいものへと変更した

また、手ブレ補正機能として、センサー自体を上下左右にずらしてブレをなくす「センサーシフト方式」を採用した。これは、一眼レフなどの大型カメラで使われることの多い技術だ。

【写真】手ブレ補正として「センサーシフト方式」を採用手ブレ補正として「センサーシフト方式」を採用。通常は大型のカメラに使われる技術だ

これらを合わせて考えると、Pro Maxはかなりカメラの画質が向上する。iPhone 12とPro、さらにはPro Maxで用途が変わってくるわけだ。

完全なる「プロユース」

プレゼンテーションビデオのなかでは、ドローンや自動車につけての撮影など、完全な「プロユース」もアピールされていた。

プロユースの、厳しく、高画質が求められる撮影にも向くスマホとしてアピールiPhone 12 Pro Maxは、特にプロユースの、厳しく、高画質が求められる撮影にも向くスマホとしてアピールされた

前述のように、iPhone 12は「5G世代のiPhone」として、かなり力の入ったものだ。

世の中の変化を反映して、「とにかく多くの人にハイエンドを買ってもらう」流れでは、すでになくなっている。「多くの人が買うモデルの性能・競争力を高める」のがアップルの現在のやり方だ。

 

その一方で、「Pro」や「Pro Max」を、「本当にこだわりのある人向け」、もしくは「最新の性能を先取りしたい人向け」にすることで、ハイエンドモデルの価値を維持・向上している。

4機種投入で見えてきたアップルの戦略の変化もまた、今のスマートフォン市場を見据えたものといえるだろう。