「今日iPhoneの新時代が始まります」
アップルのティム・クックCEOは、10月13日(米国西海岸時間、日本時間14日午前2時)からオンライン開催した新製品発表会で、そう宣言した。iPhoneがようやく、5Gに対応したのだ。
今回発表された「iPhone 12」シリーズは計4モデル。そのすべてが「5G」に対応している。iPhoneが5Gに対応したことには、どのような意味があるのか。
期待は膨らむが、じつは、「iPhone 12」シリーズの魅力は、5Gに対応したことだけにとどまらない。冷静に分析すると、むしろ他の部分こそがポイントであるのが見えてくる。
すでに述べたように、iPhone 12シリーズ最大のウリは「5G対応」である。しかし、消費者目線でいえば、おのずと別の部分が目立ってくる。まずは、デザインが久しぶりに大幅刷新された、という点だ。
本体の四隅が丸い形状から、四角い印象のボディへ。2010年発売の「iPhone 4」から2016年発売の「iPhone SE」まで使われていた筐体や、最新の「iPad Pro」「iPad Air」のデザインテイストに近いものへと変更された。
同時に、昨年までの「スタンダード1機種+Proモデル2機種」というシリーズ構成から、「サイズ違いのスタンダード機種2つに、サイズ・機能違いのProモデル2つ」という、4モデル構成へと変化している。
カラーも増えたので、格段にバリエーション豊富になった印象を覚える。
なかでも、日本で人気が出ること間違いなしなのは「iPhone 12 mini」だ。