人の記憶に残る高いデザイン性がありながら、けして服だけが目立ち過ぎることなく、日常からオケージョンまであらゆるシーンに溶け込むブランド、Mame Kurogouchi(マメ クロゴウチ)。インスピレーションから素材づくり、デザイン……たっぷりと時間と労力をかけてものづくりは、一着が仕上がるまでの「旅」。着る人を限定せず、多くの女性の憧れの服としてファンを魅了するMame Kurogouchiが考える、新たな女性像とは?

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すべてのアイテムに世界観が息づいている

中野 先日、Mame Kurogouchiのプレスルームにお邪魔した際の写真をSNSで発信したところ、かつてないほどアクセス数が伸びました。とくに、大学生ぐらいの層の女性から反響が大きくて。ファッション感度の高い人に支持されているブランドという印象です。

森岡 モノの強さももちろんですが、このブランドはデザイナー自身のファンも多いようですね。ファンがデザイナーをリスペクトしているからSNSにおいても発信力が違う。そういったブランドは今の時代、強いです。

中野 ブランドの魅力の一つとして、価格設定も面白いと感じました。たとえば、10万円以内で買えるものがかなりありますが、従来のラグジュアリーブランドならおそらく数十万円でもおかしくない高品質なものばかりです。一方、(最初にブランドを手にとりやすい)エントリーアイテムは3万円弱のニットで、その差が小さい。ただ安いだけのアイテムは作らないけれど、高価でもおかしくないアイテムもそこまで高く設定しない。頑張れば買える価格、そのあたりがファンをがっちり掴んでいるのだと思いました。(大学生でも)いますぐには簡単に買えないとしても、いつかは手に入れたい憧れブランドなのだと思います。

2020FW COLLECTION PARIS より。

深い喜びを得られる服

――こだわった素材やレースで特別感がありながらも、昼間に着ても違和感がないというところにも時代性を感じます。いま、おしゃれな女性がオケージョン服としてMame Kurogouchiを着ているイメージが強いです。