真の葱

たった10本のネギが残り200万本の価値を爆上げ! ネギ1本1万円で売る男

なぜネギ1本が1万円で売れるのか?(10)
「1本1万円のネギが売れている」そう聞くと驚く人も多いのでは?
『ねぎびとカンパニー』社長・清水寅氏は脱サラ後に農業を始めた中途参入組。しかし今では『ねぎびとカンパニー』のネギは1本1万円の価値が付くほどに…。
注目書籍『なぜネギ1本が1万円で売れるのか?』から毎日連載企画!
第10回では、「ネギをブランド化する!」と決めた寅氏の奮闘をお届けします。>>今までの連載はこちら!

素人目にも一目瞭然のプレミアム商品

実は野菜だけを売るというのは、非常に難しいことです。ネット通販でネギだけを購入した、レタスだけを購入した、シソだけを購入した、なんて人は皆無に近いはず。買うのは、桃とかサクランボとかメロンとかいった果物類だけです。

仮にネット通販でネギを買うとしても、高級肉を買って、すき焼きをするために「ついでに」カートに入れる程度でしょう。

要は、わざわざそれだけを注文する存在ではないということです。特別においしいとか、特別に見た目が美しいとか、特別に有名だとか、芸能人がテレビで絶賛していたとか、何か付加価値がないと買わない。

箱入りの真の葱

だから、特別に立派なネギを、おいしい時期だけ売り出すことを思いついた。ネット通販が中心ですが、これがブランド化の突破口になるのではと考えた。こうして真の葱やモナリザが誕生したわけです。

素人目にも違いが一目でわからないといけません。市販されているネギは一般的に2Lが最大ですが、真の葱は3~4Lぐらいあります。モナリザになると4~5Lはあるので、違いは一目瞭然。しかも、味は折り紙付きです。

早くも5年目の2015年には、8本1万円の真の葱をネット販売した。初年度は5セット程度でしたが、いまでは毎年限定30セットが完売します。

その延長線上にあるのが、1本1万円のモナリザなのです。うちが200万本も出荷するなかで、10本程度しかとれない超プレミアム商品。2019年は失敗しましたが、2020年は必ず出す予定です。

そこまで極端な高級品でなくてもいいという人向けに、10本3500円の寅ちゃんねぎもネット販売することにしました。スーパーで買える寅ちゃんねぎは2本298円なので、そのプレミアム版です。

 

こうした贈答用ネギは、お歳暮の時期のみの販売です。さらに業界関係者から個人的にお中元の注文も入るので、お中元・お歳暮だけで何百件になります。