レパートリーが底をついて…そんなときに

一昔前は「冷凍・レトルト食品=おいしくない」という印象があったと思います。しかし今では冷凍・レトルトとは思えないほどおいしくなりました。コロナ禍によって自宅で食事をする機会が増え、レパートリーが底をついてしまったときに、レトルトや冷凍食品が家庭を支えたという声も聞こえます。また、売り場で陳列されているパッケージをヒントに献立つくりをされている方も多いようです。

レトルト食品に関してはカット野菜を入れるだけで完成するものや、レトルトとは思えない鮮度感のあるものも増えています。

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「レトルト」とは、もともと高圧釜の意味で、家庭の調理器具でいえば、「圧力なべ」のようなものです。通常の加熱では水蒸気やお湯は100℃までが限界ですが、レトルト釜は圧力を加えることにより、より高温での加熱処理が可能となります。現在、市場に出回っているレトルト食品は、内容物をパウチ(袋)や容器に詰め、密封シールした後、食品衛生法で定められた、「中心温度120℃4分相当以上」の加熱処理を行っています(一部pHの低い製品は例外となります)。つまり、レトルト食品はハードな「煮込み料理」とも言えるのです。

基本、高温高圧殺菌ですから食中毒を起こす細菌などは滅菌されます。もしも滅菌されていなければ袋が膨張して腐敗しているのがわかります。一般の常温総菜は菌の増殖を防ぐために抑菌剤やpH調整剤などが使われますが、レトルトの場合は添加物などを使用しなくても日持ちがするので非常食としても長宝されます。