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今日は「柿の日」!その意外な由来をご存じですか?

科学 今日はこんな日

ヒントはだれもが知っているあの俳句

本日、10月26日は「柿の日」に指定されています。どうして10月26日が柿の日なのかご存じですか? 

ヒントはあの名句が誕生した日付……ここまで言えばおわかりですね。1895年10月26日は、旅行先の奈良で柿を食べた俳人の正岡子規が、「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の俳句を詠んだ日なのです。

 

柿の学名をつけたのは、スウェーデン出身の植物学者カール・ツンベルク(Carl Peter Thunberg、1743-1828)。彼は江戸時代に長崎の出島に滞在し、柿をはじめとした多くの日本の植物を分類し、師匠のリンネが考案した二名法に従って学名をつけました。

彼が名づけた柿の学名は「Diospyros kaki」といい、ギリシャ語で「神の食べ物」という意味の言葉に由来します。ギリシャ神話に登場する食べ物「アンブロシア」のように、食べると不死になれるほど健康に良いという意味を込めたのでしょうか。

柿の実1個には大人が一日に摂るべき量のビタミンCが含まれているほか、βカロテンなどの栄養素も豊富です。しかし柿を常食していた人の中には、胃袋の中で「柿胃石」という塊ができてしまった例も報告されているため、食べすぎには注意が必要です。

柿はヨーロッパでも「カキ」の名前で知られていますが、おもしろいことにイタリアでは柿の実1個のことを「カコ」というそうです。これはイタリア語の「cachi」の末尾にあるiを、イタリア語の複数形につく接尾辞「-i」と勘違いしたためです。イタリア語では、男性名詞の複数形を単数形に変えると、末尾が「-i」から「-o」に変化するのです。

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