大激論続く「学術会議問題」はどう「終わる」のか…変な対立の末路

菅政権との無用な対立を回避せよ
山下 祐介 プロフィール

首相が決定する前に官僚側で6人を名簿から除外していたとなれば、官僚側の越権行為である。

逆にこの、最初の名簿を見ていないという菅首相の話が事実でなければ、当然、首相の言動の責任が問われる。

だがそもそも、本来介入すべきでない学術会議の人事に官邸が関与したということ自体が問題となっているのだから、誰が何をやったのであれ、官邸の責任は免れない。

が、ともかく現状として、6名が何らかのかたちで名簿から漏れ、そして6名が欠員なのである。その削られた6名を今一度、学術会議で追加して、最初の名簿の全員が会員として認められば事は丸くは収まるはずだ。

「最初の名簿を首相が見ていない」という奇妙な話は、政権が傷つかないよう事態を収束したいというメッセージなのだろう。

 

筆者としても、これで丸く収まればいいなと思う。

あくまでこれは、安倍政権時代からの慣性による出会い事故(ただし官邸側からの一方的な)と思われるからだ。

ともかく、官邸と日本学術会議の確執というよろしくない事態は早く解消されるべきであり、穏便に元の鞘に戻ることを筆者は望む。

それよりむしろコロナ禍の渦中にあって、菅政権には、学術会議という研究者コミュニティをいかに上手に使いこなすことが求められているというべきである。

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