10月25日 写真家・土門拳が誕生(1909年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1909年の今日、写真家の土門拳(どもん・けん、1909-1990)が誕生しました。

 

山形県に生まれた土門は祖父母のもとで育てられ、学費に苦しみながらも中学を卒業しました。それからは倉庫での日雇い労働などの職を転々とするかたわら、上野の写真館で写真の基礎を学びました。26歳になると若手写真家・名取洋之助のもとで働くようになり、対外宣伝パンフレット『NIPPON』の写真を手がけました。

1938年には、当時の外務大臣・宇垣一成の写真がアメリカの『ライフ』誌に掲載されるなど国際的な名声を徐々に高めました。50年代以降の土門はリアリズム写真の名手として名を馳せ、同時期の写真家・木村伊兵衛(きむら・いへえ、1901-1974)と双璧をなす存在として知られました。

土門の著名な写真集に、九州の鉱山で暮らす子供たちを撮った『筑豊のこどもたち』や、日本各地の寺院や仏像を撮影した『古寺巡礼』があります。中でも『古寺巡礼』は20年をかけて第五集まで出版され、土門のライフワークともいうべき作品となりました。

1981年には、毎日新聞が贈る写真賞に名が冠されました。この土門拳賞は「写真界の直木賞」と呼ばれるほどの権威を持っています。