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「店を勝手に閉められた」阪神ファンの聖地「小料理みゆき」店主の怒り

「成年後見制度」が産んだ悲劇(1)

岡田彰布や新庄剛志も来た店が…

プロ野球セ・リーグは巨人がぶっちぎりで独走、優勝は目の前だ。一方、ライバルの阪神は2位争いがせいぜいで、阪神ファンの溜息が聞こえてきそうだ。そんなファンの1人に金沢千穂さん(79歳・仮名)がいる。

千穂さんは、東京・台東区東日暮里に「小料理みゆき」という阪神ファンが集まる店を経営していた。みゆきは、阪神ファンの店としては老舗的存在。巨人の本拠地、東京で「虐げられている」(常連客)阪神ファンの溜まり場だった。

店の外観
 

千穂さんは兵庫県赤穂市出身。20代で上京し、結婚、離婚を経験し、子供はいない。30歳頃から「みゆき」の従業員として働き、その後、店の経営権を引き継いだ。店は、10人掛けのカウンター席と4人掛けのテーブル席が一つというこぢんまりした造り。

千穂さんが関西出身ということもあり、人気料理は関西風の薄味のおでんやお好み焼き。メニューにない料理でも、客の注文に従い、千穂さんが近くのスーパーで材料を買い込んで、ふるまった。

常連客が多い分、一見さんが入りにくい雰囲気があった。

店の玄関には阪神球団のロゴマーク入りの暖簾がかかり、阪神の歴代監督や人気選手の色紙や写真が店内に所狭しと飾られていた。阪神の監督を務めた吉田義男、岡田彰布、和田豊や新庄剛志ら往年のスター選手も、みゆきに来店したことがある。そのときの記念写真も数多く飾られていた。

千穂さんはTBSの人気番組『嵐にしやがれ』に金本知憲元監督がゲストで出たとき、30人の女性ファンの1人として出演したことがあり、いまも金本元監督からもらった記念ボールを大事にしている。

岡田彰布氏が来店した際の写真

その由緒ある店を、千穂さんは2年前に閉めた。いや、閉めさせられたと言った方がいいだろう。