コスプレではなかった、スカート着用の理由

marurunaさんとマルちゃんの出会いは、今からちょうど9年前の2011年の11月までさかのぼる。当時推定2~3歳だったマルちゃんは命の期限がある猫として、ある保健所のホームページに掲載されていた。

「マルちゃんのア~ンとアクビする写真が掲載されていたのですが、その姿に目が釘付けになってしまって。私が、“かわいい猫がいる”と夫に見せたら、夫もすでにネットで見ていて、かわいい子だと思っていたって(笑)。なんと、夫婦してマルちゃんが気になっていたんです」

さらに、marurunaさんが保健所までマルちゃんに会いに行くと、初対面なのに通称『サイレントニャー』で出迎えてくれたという。サイレントニャーとは、見つめながら声に出さず鳴く猫のしぐさのことで、仔猫が母猫に甘えるときや信頼している相手にすると言われている。

「そんなマルちゃんの姿を見たら、可愛らしさといじらしさで私のほうがメロメロになってしまい、やっぱりこの子でなくては!という気持ちが固まりました」

maruruna家の一員となったマルちゃん。だが、避妊手術の傷がいつまでも治らず、さらに、グルーミングのしすぎでお腹の毛が禿げ、その部分の炎症が続いた。

最初は硬いエリザベスカラーをつけていたマルちゃん。ぶつかりやすくやっぱり動きにくそう。写真/marurunaさん

「ひどい時は、出血してしまうこともありました。最初舐めないようにプラスチック製のエリザベスカラーをつけていたのですが、いろんなところにぶつかって生活しにくそうで。その後、いろいろ調べて柔らかな布製のエリザベスカラーも試しました。でも、たまに炎症が起きてない部分は普通に毛づくろいができるようになったらいいな、と考えたのがこの“猫スカート”だったんです」

柔らかな布製の『アンリッカラー』というエリザベスカラーは、マルちゃんのケアに欠かせないアイテム。写真/marurunaさん