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「池袋暴走事故」のような高齢ドライバー問題がドイツで全然起きないワケ

ヨーロッパでは8割がマニュアル車

2019年4月に池袋で高齢者が運転する自動車が暴走し、11人が死傷した事故は本当に痛ましかった。

海外在住ながら、事故に関するニュースやドキュメンタリーをネットで視聴した筆者もあまりに悲惨な事件に胸が押しつぶされそうであった。事故現場の映像を見れば、暴走した車が相当なスピードを出していたことが見てとれる。

これほど悲劇的な事故はこれまでみられなかったとはいえ、日本では以前から高齢者による自動車事故が多発している。

なぜだろうか。

日本、特に東京都内では、道が狭く、車が通る道と一般の歩行者や自転車が通る道が混雑しており、一般人が常に「動く鉄のかたまり」の近くで危険にさらされている。

しかし、本当の原因は単純で、「オートマ車が多い」ためではないだろうか、と筆者は考える。

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簡単すぎるオートマ車の運転

ドイツで高齢者が事故を起こす場合、高速の入り口を間違って逆走するというニュースをよく耳にする。

「アクセルとブレーキを踏み間違えた」などということはまずありえない。なぜなら、踏み間違えればエンストを起こしてしまうからだ。

スピードを出すためにはいちいちクラッチを踏みながら、ギアチェンジが必要となり、この兼ね合いが案外、難しい。