撮影=半田広徳
# 医療

名医が教える「左右の血圧差」でわかる、心臓病の危ないサイン

世界屈指の心臓外科医が注視

血圧の測り方、大事なのは「左右差」

「血圧」は心臓病の重大なリスク因子のひとつです。高血圧を指摘され、自宅で毎日測定しているという人も少なくないでしょう。

一般的に血圧は上腕部で測定し、上の血圧(収縮期血圧)が140mm/hg(ミリメートルエイチジー)以上、下の血圧(拡張期血圧)が90mm/hg以上だと、高血圧とされます。

血圧を測定して正常の範囲内に収まっていると安心するものですが、その際、皆さんはどちらの腕で測っているでしょうか。

左でしょうか? 右でしょうか? それとも……?

じつは、片方の腕の血圧だけではなく、もう一方の腕の血圧も測定して「左右差」をチェックすることが大切なのです。

 

健康診断などではほぼ片方の腕でしか測りませんし、クリニックなどでも両腕を測ることは少ないようですが、左右を測ることでさまざま体の状態がわかる重要なバイタルサインでもあるのです。

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左右の血圧差、「15以上」で危険信号

心臓は収縮と拡張を繰り返しながら、全身に血液を送り出します。その心臓から送り出された血液が血管を流れる際に、血管壁にかかる圧力が血圧です。

心臓が縮んでいるときは、血管に強い圧力(収縮期血圧)がかかり、心臓が広がっているときは、血管にかかる圧力(拡張期血圧)も低めになります。

本来、上腕の収縮期血圧の左右の差はほとんどなく、正常な人は5mm/hg内に収まります。しかし、その差が10 mm/hgほどになると動脈の狭窄(きょうさく)があり、15 mm/hgほどになると脳卒中や心筋梗塞による死亡が多くなるという報告があります。