1988年のJR山手線/photo by gettyimages
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鉄道業界の衰退が止まらない…浮き彫りになった「3つの理由」

「鉄道の日」に、あえて言おう

鉄道の現状は厳しい

本日10月14日は、「鉄道の日」だ。148年前のこの日、我が国最初の鉄道が新橋・横浜(現在の桜木町)間で開業したことにちなんだ記念日である。

日本では、新橋・横浜間の開業以来、鉄道のネットワークが徐々に広がり、全国を網羅する存在になった。このことによって、陸上交通の輸送効率が飛躍的に向上し、国内における人や物の流れが活発になり、沿線地域の産業が成長した。

かつての横浜(桜木町)駅/photo by gettyimages
 

つまり鉄道は、日本にとってはたんなる交通機関ではなく、国家を近代化し、産業を発達させるけん引役だったのだ。それゆえ鉄道は、長らく国内交通の主役であり続け、人や物の流れが鉄道を中心に回っていた。

ただしそれは戦前までの話。それから70年以上経った現在、鉄道はどうも元気がない。利用者が少ない地方鉄道は存亡の危機に立たされている。たとえばJR北海道では近年、石勝線と札沼線の一部が廃止され、日高線と留萌線、根室線の一部の廃止が検討されている。

利用者が多い大都市圏でも鉄道の経営は厳しい状況で、列車の減便や終電繰り上げが検討されている。鉄道業界に元気がないのは、コロナ以前からだ。

なぜ日本では、鉄道がここまで衰退してしまったのだろうか。「鉄道の日」を機に、交通の歴史をたどりながら考えてみよう。